さようならDIME

なんてこった。

リュージからのメールでPANTERAのダイムバック・ダレルが亡くなったことを知った。しかもライブ中にステージの上で撃たれたなんて。ダイムを撃った犯人は射殺されたらしい。熱狂的PANTERファンだったらしい・・・。

犯人はもはや「馬鹿者」としか呼べない。
「愛情余って〜」なんて表現じゃ納得できん。
自分に素晴らしい思いを提供してくれたバンドの功労者を、そして間違いなくそこにいなくてはならない人物になんて事をするんだろう。バンドは解散しても、メンバーが生きていればこそ望める未来もあったろうに。どう考えればそう言う行動に出られるんだ!
射殺されずそのまま生きて自分のしたことに苦しんでいただきたかったですよ犯人さん。


世界中でファンが怒り、何より悲しんでいた。ネットで見たミュージシャン達の嘆き、ファンたちの思い出から詳しくは知らなかったダイムさんの人となりを知る事ができた。
そして俺の身近にいるPANTERAファン、リュージのショックは計り知れないものだったようだ。彼は昔からPANTERAが好きだったからな。

久しぶりに「FAR BEYOND DRIVEN」を引っ張り出して聴いた。
PANTERAの曲を初めて聴いたのは高校の頃。SSTVのクリップで「I'M BROKEN」のクリップを見たのが最初だ。当時メタルと言えば正統派もしくはメロスピに傾倒していた俺は彼らの音が好きじゃなかった。それどころか「こいつらがメタルを駄目にしてるんだ!」くらいに思っていた。

今思えば、大学に入って遅ればせながら楽器をはじめた俺がこの世で弾いた三番目のメタルリフだったんだよな「I'M BROKEN」。「SMORK ON THE WATER」、「ENTER SANDMAN」の次。シンプル&ヘヴィ。黙々とハンマリングの練習をしたんだよこの曲で・・・。

彼らは、彼はメタリストでした。特に、ダイムさん。メタルを堕落させたのではなく古きを知った上で新しいものを切り拓いたんですね。当時の俺はそれを理解できなかったんです。すんません。
もう、聴いてみりゃわかるよね。このリフ、このソロ。そしてカバーしたサバスの「PLANET CARAVAN」。
・・・まぁ、あんな刺さりそうな程とんがったり、鉄板貼り付けたギター弾く人がメタリストじゃなくてなんだと言うんだ?
そしてダイムバック・ダレルの音は明らかにダイム前/後の影響として今現在メタルに関わる者の体に確実に刻まれてるのは間違いないよな。


ダイムさん。結局俺はソロまで弾けなかったけど、あの後もあなたの曲を聞きながら頭振ったり叫んだりしてノリノリで掃除とかしてました。あなたの曲は下宿の友達をして「大丈夫かヨ?」って言わしめるほどに俺を熱狂させてくれたんです。
ありがとうございました。

あとは、あれだな。
俺みたいに半端じゃなく、心からダイムさんを敬愛していた人達が早く立ち直れますように。

・・・この世界じゃ、やっぱ良い人ほど長生きできないのかも。だが、なんて言うか、俺達は生きるだ!しぶとく生きるだ。
俺、一メタリスト。
これからもメタルを楽しみ愛し、微力ながらこの音を後世に伝えて生きたいな・・・と思う今日この頃!