感想 MASTERPLAN/Live At Shibuya Club QUATTRO TOKYO ON 21st AUGUST2003

このCDで特筆すべきはヨルン・ランデのすばらしさ。この人、マジで歌うめぇ！
カヴァー曲のMan on the silvermountain(Rainbow)もMr.TOURTURE、EAGLE FLY FREE(HELLOWEEN)も無理なく歌いこなす。SHOW MUST GO ON(QUEEN)なんかはちょっとゾクッと来ちまった。決してどの原曲のヴォーカリストとも似た声質じゃないし、ハイトーンなタイプでもないからキーも違う。だけどなんかこう「おぉお・・・」て思わず唸ってしまううまさがある。そして要所に入るシャウトの実にパワフルなこと・・・。
この人はどの歌でも自分のスタイルに咀嚼して歌うことが出来る人なんだと思う。そしてその声量が半端じゃない。ライブでこれだけ飛ばして、MCでもかなり喋ってるのに声が衰えないなんてすごいんじゃないか？メタルでこんなにパワフル＆ソウルフルなヴォーカル聴いたのは久しぶり。

ちなみに、MCはかっこ良い系じゃなく、物まねやおどけを交えた笑い溢れるもの。観客の反応やトーク内容、話方から人柄がうかがえるようだ。ヨルン、顔は怖いのにすげぇ良い人っぽい。
こう言うMCはライブのテンションやテンポを途切れさせるから好き嫌い分かれるだろう。けど、MASTERPLANはゴリゴリ展開のライブを見せるようなバンドじゃないだろうからこれで合ってると思う。正直、もう少しかっこ良い盛り上げどころも欲しかったけどそれは贅沢ってものかもしれん。しかし、一発目のライブでココまで堂々と、そしてリラックスした雰囲気を作れフロントマンって貴重だよー。
もう、ヨルン・ランデ。惚れそう(笑)

ヨルンの絶賛だけしちゃったけど、まぁ他の皆さんは今更言うまでも無い実力者だから(笑)
そろそろ2枚目が出るMASTERPLANは期待度大。このボーカリストを放さないで良い曲いっぱい書いてね。頼むぜ、ローランドさん。

こうなるとラルフ・サントーラのMILLENIUMからヨルンが抜けたのが気になる・・・。新作まだ聴いてないけどちょっと惜しいなぁ。